【書評】あなたのスキルや経験は必ず誰かの役に立つ

2013年に初めてフリーランスという形でライター業を始めたときに読んだ本です。発売は2009年なので、読んだ時点で出遅れている感も否めませんが、わたしには目からウロコの内容でした。

それまで企業勤めをしていて自分が個人事業主として働くなんて思いもよらなかったので、まずは自分がどんな人間でどんなスキルを持っていてどんな人に役立てるのか、考えるいいきっかけになりました。

初めて読んだときから5年も経ちますが、今でも時折読み返しています。

ざっくり概要

個人として仕事をしていくのに必要不可欠な「自己ブランディング」に付いて学べる本です。ブランディングが必要なのって商品や企業だけじゃないんですね。

最初は誰でも無名。これまでの自分の人生経験をもとに、それをどう活かして自分にしかないオリジナルの魅せ方を構築するのか、さらにはビジネスに繋げていくのか、ということがじっくりと学べます。

著者はご自身だけでなく、数多くの人をプロデュースしてきた実績があります。そこで培われたノウハウがたっぷり詰まっていて、プロローグからマーカー引きまくりだったぐらい参考になる教えばかりでした。

39の法則にはそれぞれワークが付いているので一つ一つじっくり考えてみることで自分の内面を深掘りすることができます。

こんな人におすすめ

・ブランディングの概念やノウハウを知りたい
・これまでの経験を活かして個人で仕事をしたい
・自分には強みや魅力なんてないと悩んでいる

参考になったところ

※グレーの枠内はすべて「パーソナル・ブランディング」から引用した文章です。

自分を「商品」として捉える

あなたが経営者だったら、と考えてみてください。ある日、商品開発の部署から、性能の良い新商品ができあがってきました。そのときあなたは、それをすぐに市場に売り出すでしょうか?

そんなことはないでしょう。売り出す前に、ターゲットはどこか、ニーズは何かを考えて、リサーチを重ね、それに合わせて商品をより良いものに詰めていくはずです。これはマーケティングの基本的な考え方です。  

自分自身の場合でも同じです。自分を商品として客観的にとらえて、「ターゲットとなる市場はどこか?」「市場が求めているものは何か?」を徹底的に考えます。

編集者や広告制作として働いていたときに、まさにクライアントの商材に対してターゲットや市場のニーズとのマッチングすることをずっと考えてきました。

でも、いざ自分のこととなるとピンとこない人は多いのではないかと思います。自己ブランディングって、自分の想いや願望ばかりをアピールすることではなくて、あくまでお客さんが求めていることありきなんですよね。

ブランディング→アウトプット

そこでパーソナル・マーケティングでは、自分を商品としてとらえることで、「客観的に見た自分の強みは何か?」「それは誰の役に立つのか?」を第三者視点で判断することから始めます。そして、そこで決めた方向性にしたがい、適切な行動やアウトプットをしていくのです。

発言や行動が自然とブランディングされていくわけではなく、まずは自分がどんな人間でどんなことでターゲットの役に立てるか明確にした上で、それに沿って行動やアウトプットをしていくという順番が大切なようです。

これは今ツイッターとかインスタグラムとかSNSを使って起業している人が多く取り入れている手法。プライベートの自分と異なる人格を作るというよりは、どの部分を切り取って見せるかという。何でもかんでも全部発信すればいいってわけではないんですねー。

うまくいっている人の共通点

1 自分の進みたい方向が分かっている
2 現時点で自分に何が足りないかを理解し、そのギャップを埋める努力をしている
3 自分ならではの独自性をつねに意識している
4 周囲への貢献(コントリビューション)をつねに考えている

上記の4つを日々意識するだけでも、発言や行動の質が変わっていくと思います。初めから「これ!」と決まっている人は少ないはずなので、まずぶつかるのは「1」の部分。

幸いわたしは「メディアを作ること」「文章を書くこと」という進みたい方向がハッキリしていますが、寄り道もたくさんしています。もし寄り道したとしても、それも含めて新たなパーソナル・ブランディングを形成していけばいいんですよね。いまは独自性ってなんだろう…と悩んでいます。

やっていく中でもっと大事にしたいものに気付いたり、なんか違うって思うことも多々あるので、そのたびに修正していけばいいのかな。

逆算してスキルや経験を肉付け

自分は将来どうなりたいか」というイメージを持ち、そこに至るにはどうすればいいかという観点から、自分の経歴や得意なこと、興味のあることを整理してみてください。そうすると、そこにきっとストーリーも見えてくるでしょう。 また同時に、「そこに至るためには、何を、どう努力すればいいか」もはっきりしますから、結果的にうまくいきやすいのです。

前の項目にもあった、目指したい姿と今の自分のギャップを埋めていくこと」の大切さ。必要以上に自分を大きく見せるのではなく、まずは等身大の自分を受け入れて足りないものは努力していく。

この目指したい姿ってなんだろうーっていうところから意外と壁にぶつかるんですけどね。

「人に教えられること」は財産

ところで、「強み」とは何でしょうか?私はひとことで言って、「人に教えられることを持っている」ことだと考えます。「人に教えられること」とは、イコール「人が詳しく知りたいと思って聞いてくれること」です。

あなたが一方的に「話したい」「伝えたい」というだけではなく、それについて誰かが「詳しく知りたい」と興味を持ってくれるかどうかがポイントです。

第三者視点で自分の強みを見出してみて、さらにそれを体系化していくこと。当たり前にできていることを改めて言語化して人に教えていくのは難しいものです。自分ができることなのでなおさら。

とは言っても昔はできなかったわけなので、その頃の自分が知りたかったこと、聞きたかったことなど、過去に遡って学んでいた当時の自分を思い出してみるのはおすすめのやり方です。

掛け算で強みをあぶり出す

個人サバイバルの時代にあって、人と同じでいいという考え方はNGです。あなたならではのコンテンツを、相手に役立つかたちで提供できたとき、初めてあなたオリジナルのパーソナルブランドが生まれるのです。その際、パーソナル・マーケティングのフレームで、「誰の役に立つのか?」「どのような切り口で相手に届けるのか?」を考えることは、非常に効果的です。

初心者は市場やニーズがあるレッドオーシャンに飛び込めと言われています。その中の「隙間を狙う」ことが重要だそうです。

ブルーオーシャンを狙ったほうがライバルもいないから結果を出しやすいのでは?と思いがちだけれど、お客さんがいなかったり、成功のハードルが高いので参入者が少ない可能性が高い。これはわたしも昔、失敗したことがあります。

売れている人と真っ向勝負するのではなく、その人と自分を比較して、今の自分が持っているものにフォーカスすることが大事。

ニーズとマッチさせた「切り口」

前項で断片的なノウハウや経験を再現性のあるスキルに変えましたが、それを羅列するばかりでは不十分です。ここでニーズとマッチさせて「切り口」をつくり、それを深掘りしていくことで、人の役に立つコンテンツになるのです。

いま、まさにわたしもこの段階をじっくり練っています。それにはニーズ(ターゲット)のことをとにかく深掘りしていくこと。

自分が本当に助けたいお客さんたった一人のことを考える。その人は何を悩んでいるのか?困っているのか?わたしができることってなんだろう?と突き詰めていくんですね。

このフェーズでやりがちなのが、自分に都合のいいターゲット像を作り上げてしまうこと。ある程度仮説ができたら実行して反応をうかがってみるといいと言われています。

わたし受けているコーチングの師匠も、サービス開始の時点ではまったく違うターゲットを想定していたのに、フタを開けてみたら全然違っていたそうです。現在では、新ターゲット向きのサービスを展開しています。

まとめ

全ページ通して役出つことばかりなのですが、ほんの一部を抜粋してご紹介しました。これからビジネスを始めたい人やメディアを作りたい人は、自分の掘り下げに取り組んでほしい一冊です。

時間が経ってワークの回答を振り返ってみると「こんなこと考えてたんだ!」と初心を思い出すことができるし、もう一度やってみたら前回とは違った回答になることも多いので面白いです。

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