【書評】あなたの文章が下手な理由は〇〇不足だからだ

こんにちは。さかもとみか( @mica_clip )です。

これまで100冊以上読んだ本の中でも、トップ10入りするほどマーカーを引いた箇所が多かった本です。

著者は缶コーヒーの「ジョージア」やリクルートの「タウンワーク」といった広告を手がけているコピーライターさんなので、読む前はキャッチコピーの作り方とかアイデアの出し方とかそういう内容なのかと思っていました。

でも、言葉のアウトプットだけではなく、もっと深い部分…「自分と向き合うことの大切さ」を教えてくれる本でした。
 

「書くこと」の中でもわたしは、いわゆる自分の意見を前面に主張したオピニオン記事を書くのが苦手。本書を読んで原因がわかりました。

ざっくり概要

言葉はコミュニケーションの道具として、自分の意見を伝え、相手の意見を聞くために用いられるものです。しかし本書では、言葉を道具として使う前に「意見を育てること」が大事であると教えてくれます。

言葉にできないのは考えていないのと同じ。思考を磨かなければアウトプットの質なんて高まりようがない、ということです。

第1章では「内なる言葉」と向き合う大切さ、第2章では考えを深めていく「思考サイクル」、第3章ではプロが行う「言葉にするプロセス」について語られています。

こんな人におすすめ

・自分が思っていることを他人に伝えるのが苦手
・読んだ相手の心を動かす文章が書きたい
・わかりやすい適切な形な言葉で表現したい

参考になったところ

※グレーの枠内はすべて「『言葉にできる』は武器になる。」から引用した文章です。
 

思考を深化させる

「言葉は思考の上澄みに過ぎない」 考えていないことは口にできないし、不意を突かれて発言をする時、つい本音が出てしまう。そのため、思考を磨かなければ言葉の成長は難しいとも言える。

言葉にできないということは「言葉にできるほどには、考えられていない」ということと同じである。どんなに熟考できていると思っていても、言葉にできなければ相手には何も伝わらないのだ。

 
そりゃそうだ!と思う一節なのですが、わたしは本書の冒頭近くに出てきたこのフレーズにガンと頭を殴られたような感覚でした。

これまでは「流れるような美しい文章を書きたい」とか「人におっと思わせられるようなコピーを考えたい」とか、文章の上っ面ばかりに気を取られていた気がします。
 

伝えたい思いは何か?

人間の行動の裏には、必ず何らかの動機がある。言葉で考えるならば、「伝えたい思いがある」「自分の思いを余すことなく理解して欲しい」という気持ちが言葉を磨く原動力になり、言葉に重みや深み、凄みを付加することにつながる。

 
自分の文章がつまんないと思うのは、その主張や意見を内面で掘り下げられてないから。

著者は思いを深化させるのにもっとも効果的なのは1人の時間を確保し、自分自身の中から湧き出る「内なる言葉」と向き合うことだと述べています。

わたしも手帳やメモは何冊も持っていて、心の中に浮かんだ言葉はなるべく書くようにしています。それに対して「なんでそう思ったのか」と一歩踏み込んで考えてみる。思いもよらぬ気づきを得ることが多いです。

志を共有する

言葉において大切なのは、人を動かす力ではなく、人が動きたいと思わせる力である。

「伝わる」と「動きたくなる」の間にあるもの。その差を生んでいるのは、志を共有しているかどうかであると考える。志を共有するためには、確信を持てる志がなければならない。そして、「伝える」でも「伝わる」でもなく、その志を共有する必要がある。

 
内なる言葉を深めることができたとして、それが一方的になっていては意味がなくて。自己満足な発信ではなく、文章を綴ることで相手とどんな感情を共有して、どんな行動を取ってもらいたいのか。

相手に伝わることがゴールだと思いがちですが、その先の行動に繋がらないと、言葉として本当に機能はしていないという。この視点は、セールスレターを書く上でも参考になりますね。

自分の考えが絶対ではない

自分が今「自分という壁」の中にいることを意識することから始めたい。この事実に気付かないままでいると、無意識のうちに「自分が考えることは正しいに決まっている」「自分が言っていることを、分からないほうがおかしい」と自分本位かつ排他的な感情を持ってしまうことになる。

 
大人になってからは人生の選択肢が多いので生き方が多様化していきますよね。例えば学生時代の友人だって、昔はおおよそ横並びで価値観も似ていたのにどんどん違いが出てきて「おや?」と思うことも増える。

自分の人生に自信があるときほど、いろいろと物申したくなるものですが、自分がいる場所と相手がいる場所が違う。ただそれだけなんですよね。

1人に向けて書く

「みんなに伝えようしても、誰にも伝わらない」そのことを心に留めて、相手1人ひとりに向けて、言葉を紡いでいく必要がある。

もちろん、その1人は、情報や気持ちを伝えなければならないターゲット層の中に入っていることが条件なのだが、できるだけ相手の顔を思い浮かべながら行うと、自然と何をどのように言えば伝わりやすくなるか、理解してくれるかが明確になってくる。

 
これはブログの記事を書くときもキャッチコピーを考えるときもサービスを展開するときも同じ。いわゆるペルソナを作り上げて、1人に届けるつもりでメッセージを届ける。

一見ターゲットを狭めているように見えるけれど、共感するポイントは人それぞれ違うので意外な層にヒットすることが多々ある。

設計図とスピード

文章を書くことは、次々に浮かんでくる内なる言葉を丁寧に掴み取り、文字に変換していく作業である。そのためには2つの条件があり、まずは、書こうと思っていることの設計図が頭の中にあること。そして、いざ「書こう」と思い立った後は、内なる言葉が溢れてくる思考の早さに取り残されないように書き続けることである。

 
「いちばんやさしいコンテンツマーケティング」の書評記事でも触れましたが、テーマや構成をある程度事前に設計しておくこと、まずは書ききって後から訂正すること、は思いを言葉に変換する場合も大事なポイントとなるようです。

書ききることの産物として、著者は「偶発的に生まれた内なる言葉」を挙げています。書いている中で自分で自分の考えにハッとさせられることってありますよね。

しつこく繰り返しすことで、思考のオリジナリティが生まれていくんだと思います。

まとめ

冒頭でも触れたように、わたしはオピニオン記事が苦手です。この本を読んでプロのコピーライターはここまでしつこく(いい意味で)考えているのか…!と衝撃を受けました。

第2章の「思考サイクル」と第3章の「言葉にするプロセス」は、実践するにはなかなか気力と体力を使いますが、同じように悩んでいる方はぜひ試してみてください。メディア運営する上で絶対に力になります。

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