
こんにちは。ミカ( @mica_clip )です。
ライターになる方法を調べていく中で、資格や検定・講座は必要なのだろうか?と迷う方も多いですよね。
結論として、ライターになるために絶対必要な資格というものはないです。
でも、検定や講座は学んでおいて損はないので、もし未経験からスタートで不安がある…という方は武器を手に入れるような感覚でトライしてみるといいと思います。
採用側にとっては「おっ」と目にとまるポイントになりえます。
目次
ライター関連の検定で知識を習得
これがないとライターになれないという「免許」ではなく、あくまで勉強したことの証明やスキルアップの一つとして取り入れたいのが「検定」です。
いまは雑誌や情報誌のような「紙」よりも「Web」が中心となっているので、検定もWeb関連がほとんど。
どんなものがあるのか、早速見ていきましょう。
WEBライティング能力検定

ライターを目指す方にまずおすすめしたい資格がWebライティング能力検定。日本WEBライティング協会が主催しており、検定受験者数1000人を突破した検定試験です。
わかりやすく、的確な文章が書けるかどうかをチェックするもので、合格すればライターとしてハクがつくだけでなく就職や転職の際にも有利になります。
受験項目は「国語」「ウェブライティング」「コピーライティング」「メールライティング」「SEO」「倫理」「法律」「炎上対策」などがあり、Webライティングを行う上で必要なスキルを一通りチェックされます。
さらに「Webライティングに対する小論文」という項目もあります。これらの科目に対して点数がつき、1級から3級までが認定されます。
3級:一般的な事務仕事やライティングを行う上での最低限のスキル
2級:一般的な事務仕事、ライティング業務が十分に行えるスキル
1級:高度なライティング業務が可能なレベルのスキル
WEBライティング技能検定

WEBライティング能力検定と似ていますが、WEBライティング技能検定は主催しているのが日本クラウドソーシング検定協会という団体です。
月に1回Web上で試験が行われており、WEBライティング能力検定よりも手軽に試験に挑むことが可能です。
試験内容は選択式・記述式の問題から構成されています。記述式の問題はテーマが与えられ、それに対する200文字から400文字のライティングを計4本行わなければなりません。
合格するとライティングスキルを証明できる他、勉強する中で書く力もつくので初心者にはおすすめです。
1級、2級といったレベルはなく合格、不合格のみの結果となっています。明確な合格点や基準は明らかにされていませんが、平均して半数以上が毎回合格しているようです。
あまり勉強に時間が取れないもけれど何か資格を持っておきたいという方は、こちらのWEBライティング技能検定がおすすめです。
Webリテラシー試験

Webリテラシー試験は広告やサービス、モバイル、ゲーム、映像、音楽といったWebに関わる様々な人を対象にした資格制度。
Webライティングの仕事は様々ありますが、クライアントが提示するテーマ、希望する内容をしっかり理解、解釈しなければとんちんかんな内容になってしまいます。
それを防ぐのがWebリテラシー試験。仕事を行う上で最低限必要な知識を身に付けることができ、クライアントとのコミュニケーションエラーを減らせるようになります。
試験はWeb上で行われ90分で85問の質問に答えていきます。全体の70%以上に正解すると合格となります。
Web系の検定の中でも比較的簡単な問題ばかりですので、受けておいて損はないでしょう。Webリテラシーの他にもWebデザイン、Webディレクション、Webプロデュースという試験もあります。
受験料が10,000円で、資格の有効期限は2年間。公式テキストが販売されており、一冊購入しておけば今後ライターとして活動する上でも資料として役立ちますよ。
ビジネス著作権検定

Webで仕事を行う上でとくに注意しなければならない著作権問題。近年はこの著作権に対する考え方が曖昧になっているライターが多く、本人も気付かないうちに著作権を侵害してしまうと事態も増えています。
ビジネス著作権検定では、著作権の基礎、ビジネスにおける著作権の理解度をチェックすることができるので「うっかり」という事態を防ぐことが可能に。
BASIC、初級、上級の3段階にわかれており、合格者には認定証が送られます。
著作権について法律的な観点からしっかり学ぶことができるので、知識に対して不安な点がある方は一通り勉強していると安心です。
初級はマークシート式で60分30問。65%以上の正解で合格となります。
BASICなら10時間程度の学習で合格することができるという手軽さも人気の理由の一つです。
文章読解・作成能力検定

日本漢字能力検定協会が主催する文章読解・作成能力検定。論理的でわかりやすい文章を書けるかどうかを判断するものです。
自分の伝えたいことが相手に正しく伝わっているのか、きちんと相手とコミュニケーションを取れているのかを確認できます。
ライターとしての能力よりもまずは正しい文章が書けるようになりたい、自分の文章力を試してみたいとお考えの方におすすめの検定です。
文章読解・作成能力検定は4級、3級、準2級、2級があります。ライターとしての実力を身につけたいなら、準2級か2級程度の高度なレベルの試験に合格する必要があります。
すべて200点満点中70%程度の正解率で合格となりますので少し勉強に時間はかかるかもしれませんが、基礎から学びたい方にとっては有意義な時間となりそうです。
ライティング講座で実践的に学ぶ
また、ライターになるのに必要な資格はなくとも、一通りの基本的なスキルを身につけるためにライティング講座を受講する人も多いと思います。
わたしも過去に何度か受講したことがあります。
ライティング講座は、大手の通信講座会社がやっているものもあれば、Webメディアが求める人材に向けて開講しているもの、個人がノウハウをためて公開しているもの、などさまざま。自分に合うものを探してみてください。
大人数で受ける授業スタイル
ライティング講座の中でも一般的なのは実際に教室に出向いて講師の話を聞くスタイルのものです。
大人数での講座は一度に大量の受講生を集める必要があるのでメディアに登場するような人気の講師が教えている確率が高いです。
すでにライターとして成功している方、書籍などを出版されている方の「ここだけの話」を聞くことができるのはメリット。
また、同じくライターを目指している仲間と知り合うこともできるので、人脈を広げたり情報交換ができたりするという側面もあります。
少人数で受けるゼミスタイル
少人数クラスの場合は、著名人講師ではないもののライターとして経験値が高い方の話を聞けるものが多いです。
大人数の場合は聴講に特化した受動的な姿勢になりがちな一方(もちろん意欲が高い人はバンバン質問できますが……)少人数の場合は、講師や他の受講者とより密着度が高いので能動的な姿勢で勉強できます。
自分が分からない点について質問しやすいのは嬉しいポイントです。
マンツーマンの家庭教師スタイル
マンツーマンでライターに大切な心構えや知識を教えてくれる講座もあります。
おすすめな点は自分の状況に合わせてプログラムを組んでくれる、質問に対してピンポイントで回答をもらえること。
ライターをやるのが初めてで何をどう準備したらいいか分からない人、実際にライターとして働いているけど部分的なスキルを高めたい人、自己流でやっているけれど他のライターの働き方も知りたい人、におすすめです。
自宅学習のオンデマンドスタイル
オンデマンドとは、ネット上で配信されている動画のこと。自宅や外出先など、好きな時間、好きな場所でライターについて学べます。
講師の時間拘束も必要なく手軽なので、いま一番多いスタイルと言えるでしょう。
通学する時間的・地理的余裕がない、他の受講者と一緒に学ぶのは煩わしい、という人にも最適。
自分のわからない点を補うというよりは、あらかじめ決まっているプログラムに沿って勉強をするので、ライターに必要な知識を包括的に学ぶことを目的とする場合に向いています。
生中継のライブスタイル
オンデマンドスタイルと似ていますが、SkypeやZOOMを介したライブスタイルの通信講座もあります。
※ZOOM(ズーム)とは最近急速に利用者が増えている「Web会議室」と呼ばれるサービスです。
ライブスタイルの場合は決まった時間に参加する必要はありますが、教室まで足を運ばなくていいので地方や海外に住んでいる人や、子育てなどでどうしても自宅にいなければならない人には便利なスタイルです。
ライブスタイルはオンデマンドとは違い、講師の生の声を聞けるし質問コーナーが設けられていることも多いです。
講座選びのポイント
たくさんの講座の中から選ぶとき、何を決め手とすべきなのか?具体的には次の点を確認してくださいね。

足りない知識を学べる?
自分は本当にその講座を受ける必要があるかどうか、学べる内容の詳細を確認しましょう。
ライターとしての全体的な知識を得たいのか、SEOなど部分的なスキルを高めたいのか、他の受講生との交流が目的なのか、活用方法は人それぞれです。
せっかく講座を受けるのなら、新しいことを吸収したいですよね。
今後の仕事に活かせる?
文章の書き方を教えてもらえる、仕事の内容を教えてもらえるといった講座は初心者にとっては魅力的かもしれませんが、ライターとして生きていくなら実践に結びつかなければ意味がありません。
失敗しない仕事の選び方や採用されやすいライターのポイントなど、概要だけでなく仕事をしていく上で役立つ情報が手に入るかにも注目しましょう。
修了後、講師の人脈を活用してお仕事を紹介してくれる講座もありますよ。
自分にとって料金は適正?
料金が適正かどうかは自分の判断となります。
高ければ学びたいことが全て網羅されてオールオッケーいうものでもないし、タダほど怖いものはないというように安ければいいというわけでもありません。
あくまで講座の内容を熟知した上で、納得して申し込みをしましょう。
また、わたしが一つ選ぶ際に注目しているのは「余計な支払い」がないかどうかです。
たとえば前述したような修了生に仕事を紹介している講座もありますが、その中には紹介料として受講生が追加で料金を払うパターンのものがあります。
支払い前に、どのような仕事が得られるかなど、対価に見合ったサービスが受けられるか確認してくださいね。
課題提出や添削はある?
いくら話を聞いて知識を取り入れても実際に書くことに慣れていかなければ、ライターとして成長することはできません。
せっかく受講するなら毎回課題が与えられて、なおかつ講師に添削してもらえる講座を選びましょう。
仕事や家事で課題をしている時間がないという方もいるかもしれませんが、ライターの仕事と同様にスキマ時間で進められるものも多いです。
時間の上手な使い方を身に付けるためにも、積極的にトライすることをおすすめします。
宣伝会議の養成講座はおすすめ
ちなみに、わたしはもう10年ほど前になりますが、メディア関連の出版社である「宣伝会議」が主催する「編集・ライター養成講座」に通ったことがあります。
大人数で受ける授業スタイルで、たしか週1回2時間ほどの講義が全20回、10〜15万円ぐらいでした。
駆け出し編集者の頃で仕事と課題提出の両立が苦しかった思い出がありますが(笑)、著名な編集者さんやライターさんの話が聞けるのは貴重でした。これは大人数ならではの魅力です。
その後は、実際に編集者やライターとして活躍していた方からマンツーマンで指導を受けるスタイルに切り替えました。常に相談できるのはありがたかったです。
その他の記事
ライターに関する記事はこちら。
Webライターを始めるにあたって
必要な情報を盛り込んだ無料小冊子
「Webライターはじめかたガイド」
プレゼント中!
ダウンロード登録はこちらから▼
「無料小冊子プレゼント」
