「伝わる言葉」に不可欠なもの

私は長年noteというプラットフォームで日記やエッセイを書いています。

使い始めたときは知る人ぞ知る場所といった様子でしたが、先日ついにnoteがテレビで特集されたようで、今年はますますブームくると言われているそうです。

有料で販売もできるため、かなり稼いでいる人もいますし、ここから書籍化された人も大勢います。

私自身、書いたものは読んでもらいたいので、どんな文章が好まれるのか研究してきました。

他の人にない知識や経験
類い稀なるユーモア
つよい使命感と裏付け
洗練された感性と日常生活

などなど、書き手さんによって魅力は十人十色です。

でも、ひとつだけ「伝わる文章」に共通している条件のようなものがある気がしていて、「体験」から得た「体感」をありありと綴ること、なんじゃないかと。

以前から繰り返しお伝えしているポイントでもあるのですが、同じレストランで食事した「体験」があったとして、どこを書いて伝えるかは人によってバラバラですよね。

食事が美味しかったのか、内装が好みだったのか、ロケーションがよかったのか、お友達との時間が楽しかったのか、はたまた全部だったのか。

そして、それを書く際に「美味しかった」「好みだった」と書くだけではなくて、「どうして美味しいと感じたのか」「どんな点が好みなのか」もう一段階、掘り下げてみる。心が動いた瞬間を観察してみる。

それが「体感」です。

そうすると、自然とその人の深い価値観や鋭敏な感性に触れることになるので、そんなあなたに、ある人は共感したり憧れたりするわけですね。

ブログが日記みたいになってしまう…とお悩みの方は多いですが、私はそれはそれで素敵な記録だと思っていて。

でも、もう少し広く誰かに読まれたいと思う場合「こんなことがありました」と体験を書くだけに留まらず、そこから感じたことをありありと!!書くように意識するといいかもです。

そのレストランには誰でも行けるかもしれませんが、

その日、その時、その場所で
(ラブ・ストーリーは突然に風)

あなたが感じたことは、あなたにしか書けない。それって、ものすごく貴重なことだと思うのです。

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