発信する手が止まるとき、また動くとき

最近、ブログやSNS、メルマガで周囲を観察していると、多くの方が「本当にやりたいこと」「実はそうありたかったこと」という思いに気付き、そちらへ舵を切っているような印象を受けます。

仕事の方向性などもそうですが、もっと大きな視点で、バリバリ稼ぎたい派の人間かと思っていたら、本当は家族とゆったり過ごす方を望んでいた、みたいなこととか。

個の時代、風の時代だと言われているので、そうした情報に触れるにつれ、自然と自分を見つめる時間が増えたのかもしれないですね。

ずっと違和感を覚えていたのに、隠していた。もしくは自分でも気付いていなかった。

そういう場合、ライティングでも、ブランディングに気を取られて思ってもいない気持ちをうまく綴ってしまうことがあったりするんですね。

上手にやれちゃうのが逆に落とし穴というか。積み重なるとじわじわと鉛のようなものが心に蓄積されて、発信ができなくなることも。

正直にお伝えすると、私にもその節がありました。

思ってもいない気持ちを綴っていたというより、途中で変わったと表現するべきかもしれません。

私はライティングサービスで、いわゆるノウハウや方法論・文章ブランディングについてお伝えしていたのですが。

実は、自分がその人にいちばん魅力を感じるのが「ブランディングしていない」部分だったりするんですね。

キリッとして見えるのに弱い部分もあるんだなぁとか、一見おとなしそうなのに凄く行動力があるとか、そういうところに惹かれてしまう。

まぁ、それはいわゆるギャップなわけなので、ブランディングするからこそ活きてもくるのでしょう。いつもは有益で役立つ情報を発信してくれている人の少し抜けた部分なんか見ると、一気に親近感を覚えますもんね。

けれど、私はそういった心の奥底に秘めているものや、ふとこぼれ落ちるもの、本人が自覚していない部分に魅力を感じるのだと自覚したら、万人に当てはまるようなノウハウや方法論の発信に抵抗を覚えるようになってしまったのです。

スキル中心のコンテンツは作れる。でも、私が大切にしたいのはそこじゃない…と。我ながら不器用です。

ご本人の無自覚の魅力が、自然と文章から出るようになれば、やっぱり人の心を打ちますし、一対一でお話させてもらったり根幹のストーリーを作ったりすると、じわじわ見えてくるので。

そういった形で、引き出させてもらうお手伝いができたらいいのかなと思っています。

だから…と、話が繋がっているかわかりませんが、私もブログやメルマガをもっと本音で綴る場所にしようと決めました。

ライティングに関するノウハウ、方法論よりも、もう少しパーソナルな気づきと学びを。

こう言ってしまうと語弊を生むかもしれません。でも思い切ってお伝えすると、私は、何かを教える立場になるよりも、自分が書いた文章を読んでもらい、その方の世界を少しでも照らせれば、それが一番うれしいことなんだと改めて気付いたんですよね。

それが私にとってはやりたいことに近いのだと気付きました。近い…と含みを持たせているのは、もっと壮大な夢を描きつつあるから。

これまでも実践的な話はあんまりしていなくて、マインドの話が多かったと思うので変わらないかもしれませんが。

でも、そうやって本音を自覚すると、また発信しようと思えるから不思議です。

言葉は内側から生まれるので、当たり前といえばそうですね。

売れるライティングやブランディングは諸先輩方がガッツリやってくださっており、私はそれをお手伝いする立場でもあるので。

個人としては、異なる立ち位置と視点から「書きたい人」を支えられる存在になりたいし、自ら書く人、挑戦する人でありたいと思います。

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