読みやすい文章に必要なのは「主観性」と「客観性」のバランス
とある駆け出し起業家さんのライティング添削を行った時のこと。
ご自身でビジネスをされている方なのですが、仕事につなげるためにも、女性向けのWebサイトでコラムを書きたいそうで「書いた文章を見てくれませんか?」とご依頼をいただきました。
有名な方だったら企業側から声をかけられますが、多くの場合、Webサイトの執筆は応募したらテスト記事の提出から始まります。与えられたお題に沿って、実際に文章を書く作業です。
いざ原稿を読んでみたところ、何かが引っかかりました。違和感の原因はなんだろう…何度も何度も繰り返し読んでみて、ようやく気付きました。
「主観性が強すぎる文章」だからだ!と。
思いが強すぎる文章は要注意
取り扱うテーマへの思いが強すぎるゆえに発生してしまう、これを文章中に出てくる「愛の石ころ」とこっそり呼んでいます。
「私は」「私が」
という主語を多用して熱弁し過ぎると、読んでいる側は自分との温度差にびっくりして、つまずいちゃうんです。
結果として、読み進められない。
もちろん、そういう「思いの強さ」が必要な文章もあります。
けれど、この方の場合はWebサイトへの応募記事だったし、決して有名な作家さんやビジネスパーソンじゃないので、「私は」「私が」を多用したところで「誰???」となってしまうんです。
主観性と客観性を足し引きする
こういうときに求められるのは「客観性を取り入れた文章」です。取り扱うテーマを、情報を、いかに冷静に分析して書けるか。
主観性を弱める方法として有効なのが、抽象度を上げること。
自分の感情を思いのままダイレクトに書くのではなく、読者にとって応用できるだろうか?と念頭に置きながら文章にしてみてください。意識するだけでアウトプットが変わります。
主語である「私は」「私が」を減らす工夫をしてみてください。読者へ伝わる印象が違ってくるはずです。
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